竹林整備

竹は今まで生活の中で活用されてきました。しかし石油化学が発達し、プラスチック製品が多く流通するようになりました。安価で大量に生産できるからです。もともと建材から籠から楽器、伝統工芸ではお茶の道具に至るまで、ほとんどのものに竹は使われておりましたが、日本で使われていた竹は時代が流れ少しずつ姿を消し始めました。

日本全国で問題となっている竹林整備

竹が増えた原因は、タケノコを収穫して家族を養う目的で裏山に竹の苗を植えた農家さんたちがたくさんいたからでした。しかし、高度成長期に入り、人々は都会に出て働くことになり、裏山の存在は忘れられるようになりました。
また、燃料も昔は薪や炭でしたが、ガスや電気に代わりました。

便利になったと同時に次第に山を管理する時間と余裕がなくなっていきました。

その結果、竹はどんどん増え、今、里山を侵食しています。
竹は里山の樹木より竹の背丈が高いので、里山の樹木は光合成できずに枯れていきます。

もはや生活の中から姿を消した竹は使われることがなく、増えるばかり。

竹は1年で成木になります。しかし、1年でざっと20メートルの長さに成長します。つまり、あっという間に竹林となってしまうのです。

一方で、適切に管理すれば、国産タケノコを収穫できます。そのため、春にタケノコが収穫できるよう、切る竹は慎重に選びますが、切り倒しても処理費用が高いため、山に野積みになっていることが多いのです。

そこで、美浜町竹林整備事業化協議会(通称「モリビトの会」)では、切り倒した竹をその場で焼いて、灰になる前に水をかけて消し、「ポーラス炭」という消し炭を作ることで、竹林整備を行っています。

 

ポーラス炭とは?

伐採した竹を炭にすることで持ち運びも軽く、大量の竹をその場で処理することが可能となります。

また炭にすることで、表面にポーラス(多孔質)構造と呼ばれる細かい穴が無数にできます。穴が多く、良い微生物が発生し、土壌改良の救世主となるのです。

ポーラス炭を畑や田んぼなどの農地に撒くことで微生物がその細かい穴の中に入り込み、土壌を活性化するという仕組みです。

竹の処理で困っていることがそのまま解決に結びつき、農地に撒かれることで環境を浄化していく働きのあるものに変えてくれるのです。

 

<竹林整備の流れ>

1:伐採した竹を燃やしています。

2:水をかけて消します。

3:子供も一緒に消火作業

4:できた竹炭を袋詰めいたします。子供たちもやる気です!